シェアタクシーで日銭を稼ぐカートは、趣味で若い頃から動画配信を行なっている。しかしその動画はパッとせず、再生数も良くて二桁程度。その結果から、世界からまるで孤立したような鬱屈とした日々を過ごしていた。
ある日、そんな状況を打破しようとカートは予てからの計画を実行する。
そして、ライブ配信が開始するーーーな話。
承認欲求と他人の目に振り回される現代人の「あり得なさそうであり得る話」をあらゆるカメラ越しで実況するpovのスリラー映画。
風刺画みたいな本作、ライブ配信の視聴者が増えるに比例し狂気のボルテージが上がっていくカート。そんな彼を見事に演じきるジョー・キーリーの怪演は必見！
最後のシニカルな結末もまた後味が悪くて良き。
ブラックブラックガムを噛みながら、奥歯キリキリしながら観てください。
