エドナが行方不明になった…
そう伝えられ、母エドナが一人で暮らす森の中の一軒家へ向かう娘ケイと孫娘サム。
室内には至る所にエドナが書き残したメモが貼り付けられ、忽然と姿を消した様子からもケイはエドナが認知症を発症したのではとの疑いを持ちます…
…鳴り響くケトル、何事も無かったようにお茶を入れるエドナ…そう、懸命の捜索にも関わらず行方が分からなかったエトナが帰ってきたのです。
無くなった記憶…徘徊…以前の様子と異なり、明らかな変貌を遂げたエドナはケイとサムに訴えます…"あれがここに…家に入って来たものよ…"
独特の雰囲気を持ったゴシック・ホラー…但し、恐怖譚として語られる映画という虚構の世界の話ではなく、観ている者全てに起こり得る恐怖…
果たしてエドナは認知症なのか?それとも得体の知れない何かが家に取り憑いたのか?
一つ一つの画面が不気味で、見た目も確かに空恐ろしい展開なんですが、裏に秘めている意味を捉えると、それはそれは奥深く、その奥に蠢く闇に気が付くと、そんじょそこらのホラーより怖いという…
また、監督さんが日系だからでしょうか、非常にジトっとした湿度の高いJホラーの雰囲気が観る者にジトっと纏わりついてきまして全編異様な緊張感があって、画面から目が離せず私にとっては結構な衝撃作でした。