ぎにょる

レリック ー遺物ーのぎにょるのレビュー・感想・評価

レリック ー遺物ー(2020年製作の映画)
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認知症はそれだけでホラーに出来る題材なのでオカルトと組み合わせることが何か相乗効果を生んでいるかと言われると疑問の残る作品。比べても仕方ないけどこの手の感じはそれこそ『テイキング・オブ・デボラ・ローガン』とか『ヴィジット』もあるから難しいと思う。テーマとして認知症をどう捉えたいのか監督の意図も分からないのでホラーとして味付けの一種ぐらいにしか思ってないのか深刻にならざるを得ない認知症というものをオカルトを挟んで婉曲的にワンクッション置くことで現実味の衝撃を和らげようとしたのか微妙な印象。最後も無理矢理ホラーにしてる感じがあって悲劇が悲劇に見えてこない。悲しみと恐怖の配合バランスを間違えてるんだと思う。エンドクレジットの導入部分と映画全体のじめっとした空気感はとても良かった。
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