今日も喉が痛い

ラン・スイートハート・ランの今日も喉が痛いのレビュー・感想・評価

4.0
第四の壁を破ったり『ランボー』に『フライトナイト』オマージュや『ハロウィン』っぽい音楽だったり、先が読めないアホみたいな展開で楽しめました。展開はアホみたいだけど中身は非常に怒りに満ちた作品です。
かなり主張は強く、それだけ怒っているのは凄く伝わります。例えば、RUNが始まりチャップリン(元祖ロリコン)からモーガンフリーマン(セクハラ)の壁画の前を駆け抜けた先には名作上映『水の中のナイフ』のポランスキー(強姦)。つまり、今女性が逃げていますが、それはこいつらがやってきた事です!死ねぇ!!みたいなそういう怒りがあると感じました。

近年の映画界では女性監督の活躍が目覚ましく、と言ってもそんなにたくさんは観てないのだが、とにかく、人種差別、男女不平等、男性優位社会、家父長制、性暴力など女性目線の鋭い洞察力で社会問題をバッサバッサと斬りまくり、観てる男からすると、ぐはぁ…ぐふぅ…ひゃぁ…ごめんなさい…となりっぱなしなわけですが、その中でも癖の強さはなかなかです。まぁちょっと怒られてる感じがしないでもないので、気分を害する人もいるでしょうね。男性は。