KnightsofOdessa

ナイト・ハウスのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

ナイト・ハウス(2020年製作の映画)
2.5
[反転した家の撮り方が下手…] 50点

大傑作『Christine』以来久々の単独主演作で、同作と同じくパラノイア演技を披露しているのがまず嬉しい。レベッカ・ホール、最高。夫が自宅裏の湖で頭を撃ち抜いて以来落ち込んでいる女性教師ベスは、彼のスマホに自分と横顔の似た女性の写真があることを知り動揺する。それに加えて湖畔の家では彼女を眠りから叩き起こすように超常現象が起こって、彼女を夢世界へと引きずり込んでいく。ベスにはクレアという同僚がいて、彼女は親身になってくれる割に夫が自殺したことを完全に忘れたコメントをしたり、『ハムレット』の自殺を仄めかす独り言を引用したりなど無神経な行動が目立つが、ただのヤバい奴だったと判明したときには驚いた(めっちゃいい人なんです)。本作品の重要なモチーフとして"反転した家"が登場するんだが、この描写方法があまりにも下手くそでちと残念。桟橋の足跡とか人影に見える柱とガラス扉のシルエットとか細かい部分はちゃんと怖いのに、"反転した家"はそんな感じだし、湖はちゃんと怖くないのが辛い。もっと『Starfish』みたいにオーバージャンル的な作品にできたと思うが、ちゃんと思ったとこに行ってしまうとこが惜しいなあと。
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