ちろる

ナイト・ハウスのちろるのレビュー・感想・評価

ナイト・ハウス(2020年製作の映画)
3.5
湖を眺めることができる素晴らしい邸宅を建ててくれた夫のオーウェンが、湖で謎の自殺を遂げた…。
一見幸せそうに見える夫婦の間に何が起こったのか・・・
静かな湖畔に建つ一軒家で、愛する人の死を含有して1人住む、とにかく寂しい描写が印象的。
だから寂しいベスを支える友人や隣人をちゃんと描いてくれていて良かった。

しかしベスはある時、家の中で何かの気配を感じ、その日以来、夜になると不可解な出来事が続くようになる。
そしてベスは周りの忠告を無視して夫の遺品を調べるようになり、そこで知らなかった秘密を知ることとなる。

抑揚は少なめの静かな作品だが、自殺した夫の秘密が徐々に明らかになっていくところからの展開は面白い。

現実と非現実の境目がとても曖昧で、夢や反転世界など、ホラーというよりは奇妙で摩訶不思議な世界が広がるスピリチュアルミステリー。
明かされる真実は小出しで、考察が必要な部分もあるが、なくても楽しめる。

主演のレベッカ・ホールの病んだ表情が悲痛さを物語り、心が揺さぶられる演技で心打たれます。
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