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ブニュエルと亀甲のラビリンスのkyokoのレビュー・感想・評価

3.6
この作品に参加しながら、今日まで完成版を観ることがなかったという、東京在住のアニメーター、ポール・ウィリアムズ氏のトーク付き。

『黄金時代』の公開中止の憂き目にあったルイス・ブニュエルが、その後ラモン・アシンらと『糧なき土地』を制作した風景に焦点を当てたアニメーション。実際のフィルムが入ることによって、ドキュメンタリーというには作為的な雰囲気があからさまだった背景がはっきりとわかる作りになっているのが面白い。たしかに『糧なき』はモキュメンタリーにしてもかなりやり過ぎだった。

厳格な父親あるいはダリに対するコンプレックス、ラモンとの友情やその後の顛末、ブニュエルの鶏恐怖症、、知らなかったことばかり。それにしても鶏嫌いのくせにあんなシーンよく撮れたな。

「『アンダルシアの犬』は何を意図しているの?」の答えが気になる〜!
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