ハイプと呼ばれるやばい薬物が蔓延して世紀末的世界になりつつあるアメリカ。退役軍人のフレッドが開くバーで、戦禍を生き抜いたジジイの仲間たちが飲んでいると、突然ハイプを盗んだ小娘が逃げ込んできた。追っ手も乱入してきたのでサクっと皆殺しにするのだが、その中にハイプをさばくギャングのリーダーの弟がいたからさあ大変！ジジイ軍人VSギャングの篭城バトルが始まる！
ヒューマントラストシネマ渋谷で年始にやってる掘り出し物映画イベント「未体験ゾーンの映画たち」の延長戦として最近公開された、ナメてたジジイが凄腕退役軍人だった！俺のバーに乱入してくるカスのよそ者は全員ぶち殺す！！なバイオレンスアクション。これだけは這ってでも見に行かなくてはならない…という使命感に応えてくれたかのように、最高最高最高！！な完成度でした。ジョー・べゴス監督、やはり素晴らし過ぎる！！
宇宙人が人間になりすます「人間まがい」、超次元顔芸サイキックバトルアクション「マインズ・アイ」など、過去作に共通するグロテスクな人体破壊描写と鮮烈な赤の光源を多用する色彩のマジック、そして80年代を思い出させるシンセサイザーのBGM！さらに「ドント・ブリーズ」の盲目スーパーおじいちゃんを演じたスティーブン・ラングとその仲間たちが退役軍人として、昔取った杵柄でギャングをボコボコにする分かりやすいストーリーライン！これらが全て合わさると、「最高」なんですね…。一見冴えないジジイが背負うべきもののためにそれぞれ見せ場たっぷりに立ち回る熱いキャラ造形も素晴らしい！いや〜こんなに気持ちいい映画、あるんですね…。べゴス監督の「BLISS」もこの調子で日本公開してくれ〜！
