入ってきたら殺します。
「人間まがい」や「マインズ・アイ」など、一貫してネオ・クラシカルなSFやホラーな題材を自分流にアップデートした作品を発表してきたジョー・ベゴス監督が本作で挑んだのは(たぶん)ジョン・カーペンターの傑作スリラー「要塞警察」。
ダウナーな音楽の雰囲気からしても明らかに意識していると思われます。
あちらはギャングに包囲された手薄な警察署が決死の籠城戦を展開するお話でしたが、本作では麻薬で頭がおかしくなったジャンキーゾンビどもに囲まれた退役軍人たち憩いのバーでオッサンたちが籠城しますよ!
当然、オッサンといえど過去は歴戦の勇士ですから強者ぞろい。
籠城戦の原因となった女子や、たまたま居合わせた若い軍人と共に、生き残るために罠を仕掛けたり、ショットガンをぶっ放したり、ジェイソンの如くピッチフォークでメッタ刺しにしたりしますよ!
元軍人のオッサンがデストラップ仕掛けて云々っていうと、最近では「ランボー/ラストブラッド」がありました。
要するに、「要塞警察」+「ランボー/ラストブラッド」って感じです。
人体破壊のゴア度もどっこいどっこい。
このメンバーにランボーが居たら面白そうなので、最後だなんて言わないでスタローンは次のランボーでオッサンたちと籠城するべきだと思います!
これ、フォロワーさんのレビューで非常に気になったので、もしかしたら日本にも入ってくるかなと思いつつ海外盤ブルーレイをポチって観賞しました(当然、字幕など無し)
すると、最近になって「未体験ゾーンの映画たち」が延長戦と銘打って発表した興行のラインナップに「VETERAN」という、まるでセガール映画のようなアルファベットなタイトルに変更されて組み込まれているじゃありませんか。
ピンときて調べたら、やはり本作。
まぁ、確かにベテランなんだけども(苦笑)
主役は「ドント・ブリーズ」で盲目だけど超強くて、しかも変態なオッサンを演じたスティーヴン・ラング。
本作にもピッタリの配役。
今度は変態ではないので好感もてます(苦笑)
その仲間にウィリアム・サドラーやマーティン・コーヴ。
かように、枯れ汁ムンムンなオッサンたちがゾンビライクなヒャッハーたちと殺って殺られの血飛沫合戦!
これは血湧き肉踊りますよ!
いま、オッサンこそがトレンド!
・・・と、今年で生きて半世紀のオッサンが言ってみました(苦笑)
グロゴア好き、籠城好きならマスト!
オッサン〜オジイサンと高齢者フェチなら尚更のことオススメであります!
セル・ブルーレイ(海外盤)にて