ザ・バンドのルーツ志向の土臭い音作り、メンバー間の調和のとれた演奏、素晴らしいヴォーカルハーモニーとメンバーのなんとも楽しく仲のよさそうな写真が楽しめる映画です。
ラストワルツのライブシーンも見られ、ボブディランをはじめ、ヴァンモリソン、ジョニミッチェル、エリッククラプトン、ニールヤングなど豪華ラインナップの映像も見られます。この豪華メンツが全てステージに上がり、アイシャルビーリリーストを歌うシーンは大団円のフィナーレでした。
ロビー・ロバートソンが主体の語りになっているのが少し残念で、他のメンバーの視点でのザ・バンドも見てみたいと思いました。ロニーホーキンスの語り口は、客観的で中立な見解に見え、とても好印象でした。
世界中のロックミュージシャンに多大な影響を与えたまさしく、"ザ・バンド"の偉大さと素朴さを堪能できる映画です。