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千代田城炎上のmingoのレビュー・感想・評価

千代田城炎上(1959年製作の映画)
4.1
逞しさとがめつさと優しさを兼ね備えた男に負けず劣らず気丈な新珠三千代の、新珠三千代による、新珠三千代のための、大奥端女奉公のお末から最強権力者の年寄りまで成り上がる大出世ムービー!くっそ面白い!!!千石規子を筆頭にババア軍団といざこざあり、全12話はあろうかという話をテンポ良く観やすくまとめた安田公義の手腕は流石。しかも勝新と恋仲になろうと思えばなれたにもかかわらず他に勝新のことを好きな女のためにじぶんの気持ちをひた隠す新珠三千代に感情移入して涙。宝塚スターだけあって新参者が芸を披露する場面での若衆姿での踊りは観入ってしまう(新珠三千代の裸踊り…観たかっ)「月夜の傘」では珍しく良い役柄だった三島雅夫も本作では上様役で安定のスケベなのも期待を裏切らない。見事なセットの中で女中たちが布団で寝たりご飯を食べたり集団演技もお見逃しなく、傑作。
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