「走れ！」ってより「逃げろ！」じゃんと思ったけど、英語だとrun (away)は逃げろ的な意味にもなるのですね。一つ賢くなったわ。
体のあちこちに重い病気がある…と思っていたら母親が自分に何か変な薬を飲ませてる？！と察した車椅子生活の主人公があの手この手を使って情報を入手し家からの脱出を図るストーリーです。ネットは母のPCのみ、家は人里から離れた森の中、何もするにも母を通さないと出来ない環境です。
高校生にスマホも与えてないとは恐れ入る…これじゃ友達も出来ないんじゃないかしら？この軟禁生活。毒親の言う「あなたのため」は自己弁護の常套句なんだな〜って恐ろしくなりました。
ミュンヒハウゼン症候群とはちょっと違うな…と思いつつ家族がマジキチで子供が外に助けを求めても、上手く言い訳されてしまう&加害認定が遅れるという恐ろしさはあるなぁと思いました。(アメリカだとこういうの世間も敏感な方だとは思うけどどうなんだろうね)
主演女優さんはとても演技が上手で適役でした。喘息発作シーン本当に苦しそうだった…。理系工学女子という特性を活かした脱出は見応えがあり、ずっとハラハラしながら楽しめました！家の中での攻防が好きなんですよね、家の模型とか欲しくなるような…。
最後あそこまでスリラー展開に振らずに、もう少し母親と娘の関係について深く切り込むような現実的な作りにしてほしかったかなぁ。特に母側の行動に説明がつかない部分があった。(ネタバレに書くね)
