ころんび

RUN/ランのころんびのネタバレレビュー・内容・結末

RUN/ラン(2020年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりに映画を見ようということでジャケットで選択。
あらすじは「生まれつき多くの慢性疾患をかかえてる少女クロエとそれを支える母だけど、ある日新しい薬を与えられたことをきっかけにクロエは母に違和感を感じて…?」みたいな感じ。

最初の医学用語の説明で、タイトルでもある「run」だけが余韻みたいに残ってて。
「run(走る)」ことが出来ないクロエが必死に立ち向かって「run(逃げる)」ストーリーなのかなあと思いました!

冒頭に慢性疾患の子をもつ母親たちの支援会?のシーンがあって、母のダイアンは「わたしの娘は強い。大学に合格して1人で暮らすことになっても大丈夫。」と。
めちゃめちゃいいお母さんじゃない!って思ったけど、届かない合格通知やよく変わる主治医など情報が増えるたびにあれあれ?って疑問が出てくる。

代理ミュンヒハウゼン症候群か?って思ったら大当たり。
一生懸命子どもを看病している母親ってイメージが染みついた人物を、ちゃんと疑ってかかれるかがもの凄く大事。先入観じゃだめなんだな。

謎解きってほどじゃないけど、ちらばった布石から答えを導こうとするクロエの姿がすごく勇敢でした。自分が同じ立場なら出来るかなあ…
母親に何か尋ねられても、全て嘘をつくんじゃなくて巧妙に本当のことと嘘を混ぜ合わせて解答していてうまいなあ〜と思いました。
最後のシーンは復讐ものと考えればまあいいのかな。

実際の出来事のオマージュらしいと知って調べたけど、なかなかグロい事件を知れました。
『search』とはまた一風変わっていて面白かった!
ころんび

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