ヒトコワなサイコスリラー。母として喪失感からなかなかに胸糞悪い愛情の押し付けをしてくる母親の愛情。自己愛であって愛情ではないか。疾患と車椅子生活の娘に献身的ではあるが、何かある。監禁からの脱出モノではあるんだけど…。
物語が進むにつれ、どんどん大胆になっていく主人公クロエの行動と切り返しにハラハラは止まらない。駆け引きも面白かった。でも諸々、物的証拠を地下室に残しておくのはどうかなと思う。
それにしても本編通してしつこい毒母の異常な執着がヤバい。もうひと展開ぐらいあるかと思いきや意外にもクライマックスはあっさり目。
最後は細かい描写でクロエの今からある意味コワいラストへ、流れはかなりよかった。
それでも過ごした時間は二人の絆〜なんて甘いことはないんだよな。