肉

RUN/ランの肉のネタバレレビュー・内容・結末

RUN/ラン(2020年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

レビューみてジワジワとくる恐怖を期待したが、特に何がどうということもなく最後まで淡々と話が進んでいった。
母ダイアンは主人公クロエの実の母親ではなかった。本当の子供は出産後まもなくして死亡しており、その悲しみから同じ病院で産まれたよその家庭の子供を誘拐する。その子がクロエであった。
時は流れクロエは大学への進学を目指す17歳。
下半身が麻痺してる他、様々な障害を抱えながらも元気に賢く成長していくクロエを見てダイアンは彼女が独り立ちすることを阻止しようとする。
毎日クロエに気づかれぬよう薬を盛り続け、体を弱らせていた。
ふとしたことがきっかけとなり、ダイアンに不信感を持つようになったクロエの逃走劇。
最後の最後、すっかり弱りきったダイアンにクロエが薬を盛るシーンで復讐を演出したのはちょっと良かった。
ところで劇中、ダイアンの背中に無数の痛々しい傷跡が映り込むシーンがある。恐らくダイアンは幼少期に虐待を受けていたことを思わせるシーンだ。
ダイアンのクロエに対する行為もまた虐待であると捉えられる。
虐待を受けた子が大人になり子を授かったとき、その親もまた子を虐待するというのはよく聞く話だ。
となると最後のクロエの復讐シーン、これは単なる復讐ではなく実はクロエもまた…なんてことはさすがに勘繰りすぎ?
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