小粒だがよく出来たサスペンス。
タイトル「RUN」は走るではなく、「逃げろ!」
(run away の意味だが、run だけでも逃げるの意がある)
少女がオタクで、その才能を生かした脱出もディテールに拘ってイイ♪
(ガラクタの中にPCマザーボードを発見し、自作PCを何台か作った事のある私は、仲間意識が♪)
主人公2人の演技も抜群。
サラ・ポールソン自身は聡明なご婦人的な人だが、見つめるだけで恐怖を煽るような表情がうまい。
少女役キーラ・アレンは黙っていると品あるお嬢さんなのだが、顔のゆがめ方が半端ない! 別人に見えるぐらい顔を崩すのは女優さんでは希少だ・・。 今後こういう苦痛を表現出来る役のオファーが増えるかも。
薬漬けにする理由が、自分から離れるのを防ぐ為なのか、仕事をしてないようなので障害者用の保証等を得る為なのかの描写がもっとあれば尚、感情移入出来たのではと感じた。
導入部が少しテンポが遅いように感じたが、なかなかの佳作です。
この監督は前作の「search/サーチ」も独特の手法でうまく見せていたので、そのうち大作を撮りそうな予感。