おなべ

シャレードのおなべのレビュー・感想・評価

シャレード(1963年製作の映画)
3.7
◉シャレード=ジェスチャーゲーム

◉大富豪の夫が突如 謎の死を遂げたことを知らされた妻のレジーナは、残された財産25万ドルの行方を巡って、思いもよらぬ事件へと巻き込まれていく…。

◉裏切りと疑心暗鬼の中で禁断の恋に落ちるロマンティック・サスペンス映画作品。

◉言わずと知れたサスペンス映画の不朽の名作…と言われて知ったのをきっかけに鑑賞。二転三転するストーリー展開に加え、出てくる男が全員がもれなく怪しさ満載で、真の黒幕は誰かを予想しながら最後に答え合わせをする楽しさがあった。

◉お洒落なジバンシーの衣装(OPクレジットで“Miss Hepburn Clothes by Givenchy”との記載あり)を身にまとった《オードリー・ヘプバーン》のフェミニンな容姿・立ち振る舞いが愛らしいのなんの。冒頭のカラフルなOPクレジットの演出もめちゃくちゃお洒落。

◉ただ、あちらこちらに靡かれるレジーナに最後まで感情移入できず、完全にノリきれなかったのが本音。と言うのも、せっかく作り込まれたサスペンスの仕掛けで雰囲気を作っても、時折り挟まれるラブのせいで緊張感が途切れ、サプライズである衝撃の結末を差し引いても、微妙な着地。個人的にはロマンス要素はどうしても蛇足に感じた。
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