けーはち

シャレードのけーはちのレビュー・感想・評価

シャレード(1963年製作の映画)
3.8
列車の振動に続き軽快なスウィングの打楽器と007風ギターリフに弦楽隊、マンシーニの曲とモダンな幾何学的模様で彩られるオープニング、子供の向ける水鉄砲の銃口に不穏な策謀の予感が漂う。オードリー・ヘプバーンが亡夫の隠し財産を巡ってパリで巻き込まれる波乱のミステリー&サスペンス+ロマンティック・コメディ。謎の紳士ケイリー・グラントが彼女を守るが、彼の正体はなかなか明かされず、とにかく未亡人になったばかりで少しのきっかけでイケおじに積極的に迫るかと思えば疑って離れたり、かと思えば最終的には信じたり不安定でチョロい(彼女の状況を思えば当然かも知れないが)ヘプバーンがかわいい。ジバンシィが手がけた彼女のファッションもパリの町並みもシャレオツが極まっている上に、二転三転する展開は飽きさせない名作。