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トルコ行進曲 夢の城のnonameのレビュー・感想・評価

トルコ行進曲 夢の城(1983年製作の映画)
4.5
トルコ風呂がなんなのかよく分かってなかった滋賀県が雄琴温泉の近くということで営業許可地域に指定。
街からは遠く離れ田んぼしかなく誰もトルコ風呂なんかできないと思っていたが、地主たちが土地を現金化したがっていたこと、国道161号線が走っていたことに目をつけた田守世四郎氏が第一号店となる花影を開いたところ大盛況となり、あっという間に日本一のトルコ街になる。
わずか2年で地価は5倍に・・・最初に売った地主可哀想。
国道161号線沿いにはモーテルが立ち並び、出稼ぎのトルコ嬢や従業員たちおよそ1000人前後が仮住まいとしていたため常に満室で、この地域だけ物価が異様に高かった。
そんな雄琴の最盛期(からちょっと斜陽し始めた頃)の様子がたっぷり見られる歴史的価値の高い作品。
ただし店内のシーンは吉原のお店らしい。
花影をGoogleマップで確認すると、2019年までは花影だが、2022年にはATHENAに変わっている。
本作の原案になっているのは「ちろりん村顛末記」でこちらも名作だが、「トルコロジー」や「トルコ生態学」も併せてお読みいただきたい。
雄琴を舞台にした映画はこれ以外にも東宝の「幻の湖」とか東映の「トルコ渡り鳥」がある。
ちなみにトルコ風呂の名称変更に尽力したのが、今の東京都知事小池百合子氏。
一般公募にて新名称ソープランドに決まったとのこと。
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