ノイジー

ビバリウムのノイジーのネタバレレビュー・内容・結末

ビバリウム(2019年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

奇妙で不思議で居心地の悪い、夢を見ているかのような映画。
シュールレアリスム・マグリッドの絵画を映像化してみたらこうなりそう。
『ミッドサマー』を観た後にも思ったけど、映像で芸術を表してるみたいな雰囲気。



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簡単にいうと、世にも奇妙な物語でやってそうな話。
「同じ色/形の家がたくさん並んでいて、そこからなぜか出られない」っていう題材にめちゃくちゃ興味湧いて親と視聴したけど、
なんか違うんだよな…

私が思っていたのはたぶん「無機質な家々の迷宮からどうやって脱出するか」を想像してて、
実際は「家族(托卵)」の部分がほとんどだったから、なんか違うと思ったのかもしれない。

その家族のシーンも、
主人公と彼の掘り下げがないのと、2人の会話もあんまりないから、感情移入ができない。

あと謎の子供がいったいどんな種族なのか、赤い本は誰からもらってきたか…
伏線回収せず終わるのもモヤモヤ。


ラストは主人公が子供をツルハシで殴って異空間に迷い込んでしまって、自分がボロボロになって子供に澄ました顔で埋葬されるエンド…。

このエンドはバッドエンドでアリだけど、私と親が思ったのは「主人公が子供をツルハシで殴って倒して、元の世界に戻って(彼はもういないんだ…)って泣き崩れる」エンドやったなぁ。


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面白いともおもんないとも言いにくい微妙な映画だった!

この内容なら、ショートフィルムや世にも奇妙な〜くらいの尺でもイケるのでは…
というかその方がダレないかも。

どこで盛り上がるんだろうと待っていたけど、
ずっと平坦で盛り上がりはラストくらいのもので、飽きそうになった。

子供の癇癪?は観てるこっちまでウグゥってなって良きだったし、
無機質で全て同じ色形の家々が並んでるのは美しくて大好きでした。


p.s.(これレンタルする時『トワイライトゾーン』のこどもの世界って話思い出したな…)
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