ジェシーアイゼンバーグ出てるから、観たかったの!!
あらすじ
マイホームを探すカップルは、今日も物件探しに不動産屋を尋ねる。
たまたま入った不動産屋で、「Yonder」という名の、郊外に位置する集合住宅地を勧められる。ストレンジャーな雰囲気漂うセールスマンの口車に乗せられ、下見に向かう三人。
「Yonder」の看板とともに見えてくる住宅地。無機質で、そのパステルカラーで包まれた家々はどこか気味が悪い。
案内されたのは9番と書かれた家屋。
内見の説明をしていたはずのセールスマンは、少し目を離した隙に姿を消し、二人はこの不穏から抜け出そうと、元の道を辿る。が、何故かこのファッキンパステル住宅街から出ることが出来ない。
そう、ここは広大なワンシチュエーション。家に居るはずなのに、家に帰れない。家に帰りたい。
ここから、帰りたい。
以下、ネタバレを含みます。
余裕でキモい。不快感とかじゃなくて、純粋な気持ち悪さ。犬の鳴き真似、TV画面、欲求が満たされるまで叫びつつける習性。
そのどれもが、無垢な気持ち悪さを孕み、
家の中にいるのに落ち着かない。
ジェシーが無口になっていくのも悲しくて、もっと彼の軽快なトークが聴きたかったのに、途中からは穴を掘り続けるだけの骸と化す。
この話は、そういう生態の生物の一生を追うというだけの筋。
いわば、不動産生殖というスタイルをとる生命体。カッコウと同様に托卵によって、子供を育てるスタイル。
このYonderという巣に、親を誘い込み、繁殖させる。
増えた彼らは、不動産屋に戻り、また新しい親を見つけるのである。
ただそれだけの映画、アニマルプラネットのような、そんな映画というかドキュメンタリー。