継

カドリーユの継のレビュー・感想・評価

カドリーユ(1997年製作の映画)
2.9
ジャーナリストのフィリップとクロディーヌは, パリ滞在中のアメリカ人俳優カールへのインタビューで偶然落ち合う。
カールの到着を待つホテルの一室。フィリップは, 恋人でクロディーヌの親友でもあるポーレットにプロポーズするつもりだと打ち明けるが,
同じ夜, カールに食事に誘われたポーレットはそのまま一夜を共にしてしまい……


公開中の『ヴォイス・オブ・ラブ』で監督/脚本/主演しているヴァレリー・ルメルシェが1997年に初監督・主演した作品で,
フランスを代表する劇作家サッシャ・ギトリによる古典的戯曲をリメイクしたものです。

『カドリーユ』とは,2組のカップルがスクエア(四角)になってペアを替えたりして踊るダンスを意味するらしくて,
事実婚?から結婚へ踏み切ろうとした矢先に巻き起こる, 上述4人の関係性/恋愛模様をざっくり表してます。

舞台劇としても度々上演される1938年作の古典を, 半世紀を経た'90年代へアップデートした作風か?🤔…と思いきや,
カラフルなファッションやインテリアは '60年代風だったり,
書き割り?みたいなエッフェル塔を窓の外に臨むホテルは『グランド・ブタペスト・ホテル』をちょっとだけ彷彿とさせる色使いでやっぱり何処かクラシカル。。

デザインも手掛けるらしい作り手の趣味が反映されてるのかもしれないけれど,
ほぼほぼこのホテルの一室で展開する会話劇でほぼほぼギトリ版を踏襲する今作のストーリーは, 恋愛なんて時代が変わってもほぼほぼ変わらないって事?を言いたいのかもしれません。

“こうなっちゃうの?!良いのコレで(^o^;?” と思いつつも “面白かったなぁ〜(^o^)” と感じるのは, ひとえにベースとなってるギトリ版が既に完成していて素晴らしいから。

自分は『哀しみのスパイ(DVD未発売)』で見初めたキベルラン(パケ写右)と, カヒミ・カリィなんかに楽曲提供してるブルガラの音楽が目当てのソフトGet📀だったから概ね満足。
モノクロに抵抗がある方なら, カラフルな今作から観てみるのも良いのかもしれません。
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