【第92回アカデミー賞 短編実写映画賞ノミネート】
2017年にグアテマラの児童養護施設で起きた悲劇を映画化したもの。ブライアン・バックリー監督は『Asad』(2012)に続いての候補入りとなった。
グアテマラの児童養護施設を脱走しようとした子どもたちは捕まり監禁された。このうちの一人が抗議の意味でマットレスに火をつけるがあっという間に燃え広がり、中にいた41人の少女が亡くなった。
関連記事には「体罰、監禁、性暴力、中絶の強制や薬物、そして様々な種の苦痛により彼らは死に物狂いだった」「多くの少女が妊娠していた」とある。
この作品の児童養護施設はまるで刑務所。叩き起こされささいなことでトイレ掃除、暴力は当たり前の環境。人の心があるのかという非人道的な扱い。しかも子どもに対して。最後の監視役の女性の目のアップが怖かった。
映画としてはよくできているとは言いがたい。映画というより再現ドラマ。繋ぎが雑で起きたことをそのまま繋いでいるだけ。出来は悪いがとにかく実際の事件が胸クソすぎて強烈なんだよな。