門倉カド

アンダードッグ 前編の門倉カドのレビュー・感想・評価

アンダードッグ 前編(2020年製作の映画)
1.5
生々しさ限りなし。夢追う者達の極限の戦い!!

【賛否両論チェック】
賛:1人1人が激動の人生を背負いながら、それぞれの理由で試合に挑む主人公達の運命が交錯していく様が、非常に感慨深い。ボクシングシーンには、思わず圧倒される。
否:露骨な性描写が多いので、苦手な人には向かない。物語も淡々と進む割に上映時間が長く、後編へ続いていくのもネックか。

 不完全燃焼で夢を追い続けていた末永と、野心に燃える若手の大村、そして自堕落な人生を変えようともがく宮木。三者三様な激動の人生が、やがて次第に交錯していく様が、非常に淡々と赤裸々に描かれていくのが印象的です。その試合シーンはまさに毎回圧巻。どの試合のシーンでも、観ているだけで思わず手に汗握ってしまいます。
 ただ如何せん過激なラブシーンが多いので、観る人は選びそうな作品でもあります。また、上映時間が長めで、しかもまだ後編があるので、惹かれないと観るのがかなりしんどいと思います。
 とはいえ、波瀾万丈な人生を歩んできたボクサー達の魂がぶつかり合う瞬間を、是非ご覧になってみて下さい。
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