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佐々木、イン、マイマインのlpのレビュー・感想・評価

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)
4.0
東京国際映画祭にて鑑賞。

TOKYOプレミア2020から日本映画の『佐々木、イン、マイマイン』。藤原季節に萩原みのりといったキャスト陣に惹かれて鑑賞することに。

俳優志望で上京するも、うだつが上がらない日々を過ごす男が主人公。ある日、彼は高校時代の同級生と再開したことを皮切りに、高校時代に輝いていた親友「佐々木」との日々を懐古する・・・という話。
今作で「佐々木」を演じる細川岳(脚本にもクレジット)の実話がベースというだけあって、「佐々木」のキャラクターにインパクトがあって素晴らしい。細川岳の演技も良く、映画の中の「佐々木」は、ちゃんと魅力的な存在になっている。この時点で今作は、ほぼ成功している。

また、ストーリーの方も出てくるエピソードが何れも独創的で面白い。実話をベースにした強みが活かされている。
ただ、実話ベースの過去パートは強いのだけれど、主人公が生きる現代のパートになると、話が少し弱く感じた。悪くはないのだけれども、欲を言えばこちらにもまた何か違った「捻り」が欲しかった。

タイトルロールの「佐々木」の魅力が色濃く反映された青春映画の良作でした。
11月27日に公開予定なので、気になる方はぜひ。オススメ。
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