このレビューはネタバレを含みます
ありきたりな流れの映画。田舎に住んでる主人公が晴れ舞台に挑戦して駆け上がっていくうちに、家族や友人とすれ違って「変わったね」とか言われて「何よ」とか言ったりするという。
・・・と思って観ていたけど、端々で自分の中に生じてたモヤモヤが、最後のシーンで不覚にも溢れてしまって泣いてしまった。
私は映画で泣くことは滅多にないので自分でもびっくり。
男性が女性に変わる、というテーマの映画はものすごくいっぱいある気がするけど、女性が男性に変わる、というテーマの映画って全然ないな、とか、それって女性になるのは色々大変ってことなのかな、とか、いや、男性になるのだって絶対に大変なはずなのに、とか。
女性の格好をしているだけで変な目で見てキスをしようとしてくる同僚、「女装野郎！」って言葉を浴びせる男性、「女性らしさとは？」と問う女性司会者、水着審査、「パパ、ママ、愛してくれてありがとう」という言葉。
男女関係なく、その人の美しさがあるのに、なんなの、なんなの、って思ってたら涙が一気に溢れてしまった。
良い映画だったと思う。
