黄推しバナナ

スイッチを押すときの黄推しバナナのレビュー・感想・評価

スイッチを押すとき(2011年製作の映画)
3.0
監督 :
中島良
脚本 :
岡本貴也
原作 '
山田悠介
出演者 :
小出恵介
水沢エレナ
佐野和真
與真司郎(AAA)

原作は未読


物語は、
国は多発する10代の青少年の自殺の原因を探るという名目で10歳の子どもたちを監禁し、自殺装置のスイッチを持たせて自殺に至る心理を観察していた。多くの子どもたちがプレッシャーに耐え切れずに命を落とす中、6人の少年少女たちは奇跡的に7年間生き延びていた。そんな彼らのもとに新しい看守の南(小出恵介)が赴任してきて…その近郊が崩れた…次々とスイッチを押す少年少女たち…残り3人となった時、監禁施設から脱出を図るも…

生きることの意味…
命の尊さ…

プロパガンダ…
イデオロギー…
問いたいのだろうが…

んー…

とにかく話が長い…
監視施設での精神的追込時間に60分も費やす暴挙…
美しいまでのBGMが長さを倍増させる…
練りに練った演出と緊迫感を出すための間が長さをより倍増…
倍率どん!
更に倍率どん!
て感じ…
なので…
新しく配属されてきた看守の南洋平(小出恵介)の正体が約45分ごろ判明するのだが、元被験者であったが15年間生き抜いたため監視役を任命された…
強制自殺を免除する代わりに…
てかなり飽きてきているときに言われても…

約60分後監禁施設から脱出…
生きるための万引き…
母と被験者の自殺だったり…
南洋平(小出恵介)と高宮真沙美(水沢エレナ)の逃避行だったり…
警察に追い回されての施設に逆戻りだったりと…
何がやりたいのか分からん…
いや分からんのではない分かりたくない…

どんな場所であっても生きている事は素晴らしいと言いたいのだろう…

美しくまとめたいのだろうが全く美しくない…
美化するにもほどがあると私は思う…

管理施設のローケーションのチョイス、管理施設内の食堂や独房の撮影セットなど良い雰囲気作りに効果的!

小出恵介
水沢エレナ
佐野和真
與真司郎(AAA)
阪本奨悟
太賀
菅野莉央
小倉久寛
田中哲司
西村雅彦

と役者陣の演技も良き!

上記の不満点からして
尚更勿体ないなぁと思ってしまう…

これならまだ同じテーマで挑んでいる、

イキガミ(2005年9号)
作者 : 間瀬元朗

※イキガミ劇場版(2008年)
監督 : 瀧本 智行

の方がより単純明快に出来ており、その効果でよりエモーショナルを感じられる物語になっている。

書き込み最中に気が付いたのだが、

スイッチを押すとき(2005年8月15日)
原作 : 山田悠介

ほぼ同時期に作品を発表している…
政府による取り組みも命の尊厳のテーマも似通っている…
これは偶然か…
シンクロニシティーか…


余談ですが、
私達、クソみたいな終わりなき地獄の世界に嫌気が差している就職氷河期世代にスイッチを渡して実験してみれば良いのに…
バンバンスイッチ押すと思うが…
……………
まぁー危ない思想はこれくらいにして…
一言…
そんな世代に刺さるかよ…
エモくねえよ…

①鑑賞年齢30代
②心に余裕鑑賞なし
③思い出補正なし
④記憶明確
黄推しバナナ

黄推しバナナ