2023/05/15鑑賞。59点。
冒頭のセックス事後シーンで男優がパンツ履いてるの映ってるけど手抜きすぎない？
ストーンとゾーイのセックスは義理の親子なので酷い行為だが、ストーンは彼女にセックスを拒まれた時には素直にやめた。最後の最後まで、ゾーイを殴ったり蹴ったりなど肉体的暴力は振るっていないし、怒鳴ることはあってもそれは彼女の健康を気遣って。彼にとってゾーイは、娘であると同時に1人の女であり、彼女のことを娘としても女として愛していたのだろう。
※暴力を振るったのは、タイミング的に支配力が弱まってから。なので、これまで通りの関係がもはや無理だと理解した上でゾーイを殴ったのだろう。逆に、ゾーイを殴ってしまったために関係が破綻して裏切られたのかもしれない。
この作品は映画よりもリミテッド・ドラマとして製作した方が面白い。映画として観ると、女性たちが拉致・拷問されるシーンが少し冗長に感じる。
それにしても最後で台無し。
・誰も助けには来ない、10秒やる。想像を絶する痛みと屈辱を味わいたいか？
〈あらすじ・ネタバレあり〉
アメリカ、ブルームフィールド。
この町で暮らすゾーイは、信心深い母・スーザンから最も冷たい地獄には殺人犯・自殺者・男色者がいると話していた。
ゾーイが11歳の時、スーザンはストーン(演. コスタス・マンディロア)という整備工と結婚。その半年後に自殺をし、それ以降ストーンは毎晩ゾーイをレイプするようになる。
ゾーイは心身共にストーンに支配されていた。
ストーンは女性を拉致して監禁・拷問・殺害するのが趣味。ストーンはゾーイと一緒にバーに繰り出し、ゾーイが標的となる女性を選んで打ち解けてストーンと引き合わせ、そのまま自宅にある拷問部屋に連れていくのが犯行の流れ。
この日、標的にされたのはステイシーという女性だった。
ステイシーは数日間にわたる拷問を受け、ストーンが出かけている隙にゾーイは彼女に選択肢を与える。
拷問をされて苦しみ続けるor自殺をするか。
ストーンの支配を受けるゾーイには、ステイシーを逃がすという選択肢がなかった。
ステイシーは首吊り自殺を選び、帰ってきたストーンは自殺に手を貸したゾーイへの罰として、ステイシーの死体の処分を命じる。
失踪したステイシーを捜索する保安官代理・スコットは、悪ガキに車のタイヤをパンクさせられる。修理を頼もうと歩いていると、偶然ストーンの経営する整備工場を見つけ、車の修理と保安官事務所までのレッカーをしてもらう。
初対面の2人だが、スコットはストーンの顔に見覚えのある気がした。
レッカー車の中でしたストーンとの会話を思い出し、彼がイラク戦争に出征していた思い出したスコットは彼について調べ始める。
そして、スコットの正体は、かつてイラク戦争中に捕虜を拷問して除隊処分を受けたジェイソンという人物であることを突き止める。
ジェイソンは帰国後名前を変え、シングルマザーのスーザン・ブラントと結婚。スーザンは結婚から間も無くして自殺、11歳の娘・クロエの親権を得たという。
11歳のクロエの写真を見たスコットは、彼女こそがゾーイだと気付く。
スコットと別れ、夜になるとストーンとゾーイはバーに繰り出す。ゾーイは地元民ばかりだから今日はやめておくべきだと進言するが、ゾーイがビールを買いに注文しに行った間にストーンはアニーという客と仲良くなる。
その日はアニーを自宅に連れて帰り、数日間にわたって拷問する。
ゾーイは自分の部屋に隠してあった銃を持って拷問部屋に向かい、アニーに苦しみから解放してあげるため口に銃を突っ込んで引鉄を引く。
ゾーイ自身は気づいていないが、少しずつ確実にストーンによる支配から抜け出そうとしていた。
その影響か、ゾーイは自分が今までストーンと一緒にやってきたことに罪悪感を覚えて体調不良になる。
ストーンも支配力が弱まっている自覚はあるが、だからといって何か行動を起こすわけでもない。ただ言葉で愛しているとゾーイに伝えるぐらいだった。
ストーンは、以前から気になっていた新入りバーテンダー・ジェニファーに標的を定める。
初めは警戒するジェニファーだが、ストーンの話術に魅了されて打ち解けてしまう。ゾーイは、彼女を守ろうとするが、ストーンが睡眠薬入りのテキーラをショットで飲ませたために失敗。
ぐっすり眠ったジェニファーを後部座席に乗せ、ストーンとゾーイは自宅に向かう。
ストーンが連続拉致・拷問の犯人とまでは気付いていないものの、彼がゾーイの精神・肉体を支配していると確信したスコット。ストーンの動向を窺うため、ジェニファーを乗せた車を尾行して家を突き止める。
しかし、ストーンが敷地内に仕掛けたトラバサミにスコットが引っかかってしまう。
ストーンにバレる前にスコットを助けようとするゾーイだったが、騒ぎを聞きつけたストーンが駆けつける。
拷問部屋で捕まっていたジェニファーはその隙に拘束を解く。戻ってきたストーンの足をナイフで突き刺し、チェーンソーで切り刻もうとする。
そこに、銃を持ったゾーイが現れる。
ゾーイは、母親の死やこれまでの生活の苦しみの元凶であるストーンを射殺し、ジェニファーと一緒に姿を消す。
保護されたスコットは、再びゾーイを見つけますのは至難の業だと理解していた。
ゾーイは、ストーンとの生活で身につけたスキルを駆使して、女性を狙う悪党たちを標的にする私刑人に変貌する。ジェニファーも、ゾーイのその活動に手を貸すのだった。
