kawaebi99

グッバイ、レーニン!のkawaebi99のレビュー・感想・評価

グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)
2.9
旧体制、旧組織が今でも存在しているかのように振る舞って 特定の人物を錯覚させるTVドラマ スパイ大作戦でお馴染みの設定を 母親思いの息子の奮闘に置き換えほのぼのとしたホームドラマに仕上がっていた。

過去に似たような映画は数多くあれど暗さや悲惨さなどネガティヴな感じは微塵も無く かといってドイツ統合直後のため至福感の表現も少ない。
グッドバイ レーニンという題名の割には共産主義を否定するわけでもなく思いっきり滑稽に取り扱っているわけでもなく 同主義者から批判の声が上がらない程度の薄めの味付けで留め 現代を生きる当時の情勢を知るドイツ国民にも楽しんでもらえるようにコミカルに作られた顛末記の映画だった。グッドバイ ヒトラーで無いところがミソではあったが思想的な振り幅が狭いためすぐにストーリーを忘れてしまいそう。

看護師の彼女はかなりストレスを感じていそうに思えた。あの後 別れてしまうかも。
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