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逃げた女のmasaのレビュー・感想・評価

逃げた女(2019年製作の映画)
4.0
ホンサンス監督作初鑑賞。
簡単にいうと女性が、3人の女友達と話すだけの作品なんですが…
どうしてどうして、何か得体の知れないスリル満点の作品でした。ホンサンス監督恐るべし。
観終わった後、いろいろ自分なりの解釈をして楽しめる作品。

韓国のホン・サンス監督と、公私ともにわたるパートナーであるキム・ミニの7度目のタッグとなった作品。

2020年・第70回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、銀熊賞(最優秀監督賞)を受賞した。

5年の結婚生活の間、夫と一度も離れたことのなかったガミ。
そんな彼女は夫の出張中にソウル郊外の3人の女友だちと再会する。
バツイチで面倒見のいい先輩のヨンスン、気楽な独身生活を謳歌する先輩のスヨン、そして偶然再会した旧友のウジン。
ガミは行く先々で「愛する人とは何があっても一緒にいるべき」という夫の言葉を執拗に繰り返した。
親密な会話の中に隠された女たちの本心、そしてそれをかき乱す男たちの出現を通じ、ガミの中で何かが少しずつ変わり始めていく。

キムミニは魅力的な女優さんだな。ちょっとした会話のシーンでも見とれてしまう😃

カメラの構図もとても面白く、女友達との会話シーンは基本長回しで興味深く、男性との会話は、男性が常に後ろを向いているという。
あとちょっとしたシーンでも意味があるんじゃないかと思わせる、なので観客は何気ない会話シーンでも目が話せないという。これは、実は物凄い作品を見せられてるんじゃないかと錯覚に似た感覚に陥る。
ほんと地味な話なんだけど、サスペンスさえ感じる、今まで観たことのない作品。
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