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逃げた女のyksijokiのレビュー・感想・評価

逃げた女(2019年製作の映画)
3.5
わかってたけど新幹線の中で観るタイプの映画ではなかった。主人公がお宅訪問する家のおしゃれさがどれも良かった、いい家って感じ。
不思議なズームカットがそこにはいない『誰か』を感じさせて、作品であることを際立たせていた。

中身はダイアローグ的な女性たちの会話劇と食事。悩みやお互いの近況を話す中に絶妙なトゲや思惑感を込めながらも結局心の内を明かすでもなく終わる感じが、モヤモヤっとはした。でもこんなもんかも。ガミが怖いというか一人旅なのかあえて会いに行ってるのかその辺の思惑が結局わからなかった。

リンゴ、猫、インターホン、防犯カメラ。なんか日常感のある物を通してそれぞれの生活は透けて見えてきてそこはすごく良かった。

最後までガミは何をしたくてやってるのかわからないままだったけど、何か伝えたいことや踏ん切りをつけたいことがもしかしたらあったのかもしれないなとは思ったり。映画館とカフェ一体の施設っていいよね、好き。

キャスト★3.6
ストーリー★3.5
プロット★3.6
バイブス★3.2
演出★3.7
映像★3.5
音楽★3.3
全体★3.5
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