てつこてつ

スティール・レインのてつこてつのレビュー・感想・評価

スティール・レイン(2020年製作の映画)
2.8
ちゃんと現実の日韓米中の政治上の関係性を踏まえており、「まあ、こういうことも起こるかもね・・」的なそれなりのリアリティはあるサスペンス作品・・

ではあるが、いかんせん、ほぼストーリーの舞台設定が潜水艦内となるので、ちょっと美術セットやCGのレベルが安っぽい。

また、ストーリーも中盤までは粛々と進むので、やや退屈。クライマックスのアクションシーンもやや弱く、ストーリー上で狙っているであろう緊迫感がテレビを通してはそこまで伝わらない。

トランプ氏を極端にデフォルメしたキャラ設定のアメリカの大統領役の俳優さんの演技、演出が濃すぎて、ちと浮いてしまっているのも気になる。

何よりも、原則、映画のレビューに政治的感情を持ち込むのは御法度とは自分なりにわきまえてはいるものの、やはり、作品全体を通して漂いまくる日本のディスり具合が鼻につく。韓国映画は大好きだけど、やはり反日がテーマの作品は、自分はまずわざわざ見ようとは思わないが、この作品は自分の中ではギリギリのライン。

エンディングも竹島(劇中では当然、独島表現)のアップで終わり、「この海域は韓国のものです!!」的な流れ。
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