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野獣の青春のICHIのレビュー・感想・評価

野獣の青春(1963年製作の映画)
4.1
元警察官が二つのヤクザ組織に雇われて二つを戦わせて同僚の仇を討つという、「インファナル,アフェア」と「用心棒」を混ぜてたような作品を清順がとっていた驚き。自分の母親がパンパンだったことを言われると相手の顔をカミソリが切り刻むというレクター博士も真っ青の川地民夫がなんとも素晴らしく、それを生かしたラストシーンには思わず唸り声が出た。キャバレーのミラーやガラス、その時の音の使い方、変態オンパレードの登場人物たちに酔いしれる。鈴木清順は唯一無二だ。あまりに過剰で変態であまりに映画的だ。
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