ハレンチ学園在学生

野獣の青春のハレンチ学園在学生のレビュー・感想・評価

野獣の青春(1963年製作の映画)
3.7
同僚の刑事がコールガールと殺されたことに疑念をいだいた宍戸錠の元刑事が、2つの組の間に入って強引に事件の真相を明らかにしていくストーリー。「虎狼の血」の役所広司の先駆けのような宍戸錠(刑事はクビになっているが)のスタイルは当時としては新しかったのではないか。刑事の心中場面はモノクロで、宍戸の登場からはカラーにしたり、派手に暴れるシーンはフル音量で、防音室でそれを眺めるシーンは無音になるなど監督の実験精神も楽しい。宍戸の虚言に小林昭二(おやっさん!)と信欣三の社長がころっと騙されるのはご愛嬌としても、真犯人を巡るオチは悪くないと思った。