このレビューはネタバレを含みます
表層の問題の軽薄さと深層に流れる物語化も言語化も出来ぬままに溢れる深淵の断片が不器用に混ざり、走るしかなくなる。
映画というのはこの様にアンバランスで説明できず、何か心に働きかける、魅力ある映像とい…
前半はやや冗長だったけれども、その冗長さのなかに積み重ねられた諸要素が一気に爆発する後半が凄まじい。
ハイライトを吸ったことを最終的な契機として圭ちゃんと"繋がって”しまった平山の気が狂ったシーンの…
平山が「痴人の愛」小沢昭一のような動きをして元カノの家を追い出され自宅に戻り死の臭いを漂わせてたシーンで圭ちゃんの彼女から電話が掛かってきてその次のカットで天国で圭ちゃんが弔われてるなんとも晴れやか…
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カメラダサいな〜と思っちゃって。レコード屋のとことか、マンションとかのカメラの位置あんなにキザじゃなくでもいいのにと思ってしまって。ドアの血指につけては嗅がないだろしまず水をかけるかも、精神が狂って…
>>続きを読む大傑作
元カノにケツを蹴られ、罵倒されながら部屋をぐるぐると回る主人公が印象に残った。青山真治も富田克也もぐるぐると回る。中上健次に影響された映画監督はぐるぐると回るんだろうか。
殺人者に過剰に…
映画史的には傑作なのだろうけど、扱いに困る初期衝動的一本。ベートーベン第九の爆音に目を覚ます隣の友人に笑った。
レコードを返せと付きまとう女、抜けた歯、血痕を這うなめくじ、留守番電話に吹き込まれた口…