だい

ローマ11時のだいのレビュー・感想・評価

ローマ11時(1952年製作の映画)
3.8
面白かった!
ネオレアリズモいろいろ観てきた中で、
これがいちばん好きかもしれないわ。


1951年に実際にあった事故を基にしてるらしく、
その事故の被害者も何人か女優として参加してるとのこと。

まあ、そのへんはさすがネオレアリズモ。
なんだけど。


迫力すげぇぇぇぇぇぇ!!


素人使ってよくこんなの撮ったな。
下手したら怪我人出るで。



それにしても、
相変わらず失業問題をテーマにした作品が多い当時のイタリア映画界だけど、
何となく空気感が変わってきたというか、
女性の失業を扱えるくらいにはなったんだなと!

つい3年くらい前の「自転車泥棒」とか、
女性どころか男性すら(肉体労働すら)働き口がなさ過ぎて、
とかそんな感じだったのが、
この頃になると相当マシな状況になっているように見える。

まあ、2年前の「越境者」なんかを観ても、
都市部と田舎では格差はかなりあるんだろうけど、
少なくともローマはもうかなり復興してる。


この頃からネオレアリズモが下火になっていくのは、
人々が感情移入できなくなったからなのかな。
どうなのかな。
だい

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