GaPTooth

ローマ11時のGaPToothのネタバレレビュー・内容・結末

ローマ11時(1952年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

[導入]
1951年1月にローマのサボイア通りで実際に起きた事件を基にした物語。
時の経過と共に「サボイア通りで50名負傷」「女性150名が階段の崩落で被害に」「女性1名が死亡」「タイピストの1人が事件で死亡」と進展した事件はイタリアを揺るがし、サボイア通りの事件の責任の所在を明確にするために警察が介入する事態へと発展した。

[映画に協力した各団体&個人]
ローマ消防署、取材に応じた少女たち、犠牲者の言葉を伝えた記者たち、彼らの貢献により事実が再構築され悲劇を理解することが可能になった、とのこと。

[本編]
事件の起こった日の様子が順序だてて描かれていく。幾人かの女性の生活状況や家族関係等の背景に焦点が当てられ「何としても職を得たい」という女性たちの感情までもが浮き彫りにされていく。
崩落事故の起きた原因と責任の所在はどこに、そして誰にあるのか?!
警察の尋問に対する建築家や大家の責任逃れの弁とは対照的に女性たちが押し合うきっかけとなった1人の女性が自責の念から心神喪失気味になる。女性の夫の主張が道理にかなっていて納得のいくものだった。(*^ー゚)b グッジョブ!!夫!!
ラスト。崩落事故で負傷し1ヶ月の入院を余儀なくされた母親から「あなたは父親に似て1人じゃ何もできないから」と言われた少女が「仕事がほしいんです」といつまでもビルの前に立っている姿が健気でならない。
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