排路

ローマ11時の排路のレビュー・感想・評価

ローマ11時(1952年製作の映画)
5.0
ネオリアリズモが現代的すぎてびっくりな大傑作だった。約70年前と今あんまりかわんない、、
あとニューウェーブの予感もした感じ
メリトクラシー、個人主義、制限されるアイデンティティ、反目し合うひとびと、バッグ
前提あるのは強弱関係で、みんな自分の弱い部分を隠して、相手の弱さを指摘する。
記者と視聴者、雇い主と労働者、男と女

知ろうとすることすら純粋な欲求じゃなくて戦略的な欲求になり、孤独が際立つ

でもほんとに知ったら用済みにされる…

だいたいの女が、男の欲情を刺激する要因でしかない…

人間性のない父権主義的な秩序の世界。そこに愛はあるんか?って感じだった。

そんな世界だけど、ちょくちょく愛を感じるシーンもあった。

エレベーターと階段のシーンはうちで踊ろうの首相と国民だったし、病院のカネの話は給付金30万だったし、
責任の所在探しも辛いけど、現代では代表者が責任を取らないって言ってるカオス
排路

排路