ざまんごー

ベルリン・アレクサンダープラッツのざまんごーのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

私にベルリンに行く初めてのきっかけを与えてくれて、一時期一緒にベルリンで時を過ごした友達と鑑賞。この前その子とベルリンノスタルジーみたいになってて、そんな時この映画やるって知って一緒に見た。

この映画私がベルリンを出る直前にベルリナーレでやってて、当日この映画のポスターはアレクサンダープラッツ駅を始め色んなところに貼ってあったと思う。

見終わった後。想像してたものよりも何十倍も暗くてダークで、救いようがないなーと言う話だった。

けど、ある意味リアリティがあって本当に私が暮らしてた時も同じ街にこういう世界は存在してて、こういう人達ともすれ違ってたんだなあって思う。
自分は日本から来て別に帰ろうと思えばいつでも帰れて、なんとか自分の人生を自分である程度コントロール出来る環境にいたけど、このフランシスはどんなに頑張っても様々な障害にぶち当たる。
それは彼のせいでもなんでもない、ただ環境だけのせいで。

本当にラインハルトのサイコパス感がやばかった。特に後半のフランシスと組んで仕切り始めた辺りの風貌も本当に気味悪かった。(けど後から調べたら俳優さんは普通に爽やかでカッコいい感じだった)あの雰囲気出せる演技力?というかなんかすごいな。

ミーツェ可愛かったなーーフランシスに合って本当に純粋に彼を愛して。凛とした強さや気高さもあって。

映画としてあんまり場所としての「アレクサンダープラッツ」感は無くて、私的にはちょいガッカリだったけど、退廃的、だけれども確実に存在しているベルリンの風景を映し出してて良い作品だと思った。あの紫がかったピンクネオンとかまさにベルリンのナイトライフって感じだった。

全体を通して予想外の暗さ重さで、私が想像してたタイプの作品では無かったけど、作品との新たな出会いってことで楽しめた。

あのディーラー達がたむろってた公園、行ったことあって懐かしかったわ、、、
ざまんごー

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