みとも

マシニストのみとものレビュー・感想・評価

マシニスト(2004年製作の映画)
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 障害やLGBTを感動の道具としてマジョリティが食い物にするような“エンターテイメント”(それを許容していると「あくまでも娯楽」なんて予防線を張って開き直るような監督が出てくるんです)を成立させない流れが近年あるように、「どんでん返し」や「後味悪いエンディング」を消費するためにパーソナリティ障害や解離性同一性障害といった精神障害を用いる“エンターテイメント”もまた今後問われることと思います。描き方が主体的か客体的かにも依るでしょうが、そもそも属性の違いを作り手がどの立場から描くのか、また見る側もどの立場から見るかが問題になってくると思うので。
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