サンドラ

マシニストのサンドラのネタバレレビュー・内容・結末

マシニスト(2004年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

怖すぎるパッケージの画は割と序盤でコミカルに登場。ラストはとても切なくなった。クリスチャンベール渾身の痩せこけた身体やアイバンの死のサインからの事故のシーン、ROUTE666、自ら車に突っ込むシーン、ずっと不穏な空気の中で何度もゾッとするような、肝が冷えるような場面があり、緊張感が絶えない。アイバンの車のナンバーは自分の車のナンバーだったけど、今の車も英語と数字がその逆だったね。追いかけて言うこと聞かなくなって停めるシーンでチラっと見えた。トレバーのせいで事故に遭っても恨んでないと本人を気遣い、補償金で好きなものを買って人生をポジティブに過ごそうとする人のいいミラーに妄想の結果悪態をつき、唯一心を預けられ、幸せになれそうな道を一緒に歩み始めたスティーヴィーにすら疑いの目を向けてしまうトレバーは、もうやめてくれ!と見ていられなかった。罪悪感と孤独とが作り出した悪夢。最後は真実に辿り着き、自白したことがせめてもの救い。クリスチャンベールは病んでる役が回ってきてしまうのだろうか、それも頷けるくらいの役作りの気迫は誰もが認めざるを得ない一作。
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