健一

アーニャは、きっと来るの健一のレビュー・感想・評価

アーニャは、きっと来る(2020年製作の映画)
3.1
ジャン・レノが出演していて フランスの田舎町を舞台にした作品なので てっきりフランス映画なのかと思っていました。
イギリス🇬🇧、ベルギー🇧🇪合作映画でした。

第二次大戦中のフランス。小さな村に住む少年ジョーは ナチスの迫害から逃れてきたユダヤ人の男と森の中で出会う。
ジョーはユダヤ人の子供達を山を越えたスペインに逃す救出作戦に協力する。その協力はいつの日か家族ぐるみの壮大な計画になっていく。
そんな折 ついにジョーの村にもナチスの軍隊がやって来た。村人達の決死の救出作戦のゆくえは。

『映画の見過ぎ』がアダとなってしまったようで 本作鑑賞中に過去に観た 似たような作品がポンポンと頭の中に浮かんできてしまう。
「ユダヤ人を救った動物園」。
ジャン・レノが出てるので「黄色い星の子供たち」。
トーマス・クレッチマンがドイツ兵を演じているので「戦場のピアニスト」。
本編になかなか集中出来ない!
これは完全にミスキャストでしたね。
同じような役柄は俳優さんは逆に嫌がるものだと思っていたのに。
よく本作に出演したな。

舞台が のどかな小さな村なのが原因なのか戦時中という緊迫感が全く無い。村にナチスの兵達が流れ込んで来てもだ。
最中に村人の家が強制捜査を受けたり 銃撃されるシーンもあるのだが なんかハラハラしない。
それは 本作の最大のクライマックスの救出作戦でもだ。

ユダヤ人の幼い子供達を村から少し離れた農場にかくまっているのだが もっとこの子達を深く描いて欲しかったのに。
主人公の少年ジョーは羊飼いの家の少年なのだが この作品で描くユダヤ人は羊🐏レベルの描き方。
これではもし 救出作戦が成功しても 失敗しても感動が湧かないよ!

結果。ジ〜ンとくるシーンもさほど無く 涙することも無く終わってしまいました。

先に挙げた「ユダヤ人を〜」「黄色い星の〜」「戦場の〜」の3作品。
この3本を観たことない人には本作はおススメ。
つまり過去にユダヤ人の迫害を描いた作品を 切り取って 貼り付けたような作品。

ピレネー山脈の広大な景色は美しい映像でした。
実話だったら 恐らく大号泣していた。




2020年11月30日
イオンシネマ板橋screen 11
💺92 席
客入り 私を含め7人。

この時期のイオンシネマは超早朝上映!!!!!
オープンは朝 7:00
最初の上映はなんと 7:20 から。

こんな朝早くから映画見る人いるの?
平日ですよ。今日。
健一

健一