idtakoika

バッド・トリップ どっきり横断の旅のidtakoikaのレビュー・感想・評価

3.5
『ハングオーバー』シリーズを教えてくれた友人と一緒に観たい作品。ドッキリで一般人の素のリアクションを引き出し、それも素材にしながらストーリーが進んでいくというフォーマットが斬新。やっぱり今回も例にもれず、アメリカ人のお笑いにおけるゲロへの意欲が謎だった。
1つ真剣に考えてしまったのは、見知らぬ人とのコミュニケーション。この作品が成立するには、一般人がドッキリにちゃんと引っかかることが必要で、つまり、登場人物に対する一般人の返答や何らかの関わりが前提になっている。真剣にアドバイスしてくれる人もいるし、けんかを仲裁してくれる人もいる。ドッキリゆえに、全くの他人に対してそれをしているのだから、素敵なことだなと思う。(もちろん無視の場合もあって、その多くはカットされているはずだから、全部こういうパターンではないだろうけど。)人々のそうした善意を材料にしてしまっているという点で、この作品はあまり褒められたものではないけれど、この作品が成立する社会に対しては強いあこがれを抱いた。
idtakoika

idtakoika