とぽとぽ

バッド・トリップ どっきり横断の旅のとぽとぽのレビュー・感想・評価

4.0
フィクションに対するドキュメンタリーな反応を捉えたお騒がせコメディ&ブッ飛びロードムービー = "アメリカ横断チン道中"!!

『ジャッカス/クソジジイのアメリカ横断チン道中』として一本の映画にもなったジョニー・ノックスヴィル演じる名物キャラクター = 老人アーヴィング・ジスマンはじめ『ジャッカス』シリーズでは行く先々でそんな撮影など知る由もなくワケも分からず呆気に取られたり、怒ったりする一般人の様子がよく見られており、それらを演出し、隠れて撮影する苦労や発展途上っぷりの成長記録は上述した作品のメイキングを収めた『〜.5』でも嫌というほど見られる。そうした経験や創意工夫が積み重なってこその本作だろうから『ジャッカス』シリーズの監督ジェフ・トレメインが製作に参加しているのも大納得!
まったく気付かれない特殊メイクや役者の力。ゲームプレー前のストーリーパートのように各導入部としての完全なるフィクションパートと、それらフィクションに対してドッキリに巻き込まれた一般人の反応を捉えた映像が行き来する作り。例えば『ボラット』に始まるサシャ・バロン・コーエンの作品群のような。フィクションとノンフィクション/ドキュメンタリーの境が曖昧になっていくというより究極の参加型映像体験で、その場にいる人からすると驚愕と困惑で、コレを見ている人からするとただただ爆笑!腹抱えて疲れてくる大爆笑の渦。
ぶっ飛びロードムービー!エリック・アンドレ主演/製作/脚本参加の行く先々での暴走!どういう経緯か知らないけど彼が『ジャッカスFOREVER』に出演しているのも納得なのだ。やってること内容はバカバカしいこと極まりないのに話自体はなぜか不思議とちゃんと一本筋通っているのがスゴいし流石。『フェリスはある朝突然に』等にも通ずるヘタレの成長。映画でよかった究極のバディ映画。ポップコーン、ポップコーン、ポップコーン…今の騒動、無事に撮れたぞ!映画の撮影です〜ほら、あそこに隠しカメラ!こんなこと不適切?タイトルに偽りなし
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