クライミング部でボルダリングに夢中な小寺さんと彼女が気になる人達の学生生活。
伊藤健太郎はこの映画だと顔がたまにDJ松永に見える。
自分が観た彼の出演作では一番ハマってた。
小寺さんを演じた工藤遥も優勝で良いと思う！
好き嫌いでいうと好きな映画ではあるけれど、その分乗れなかった部分が目立ってしまった。
まず凄く良かったのは個人的に食傷気味に感じてきている校内のスクールカーストうんぬん的なものをあまり描かず、(何となくは感じさせるのが良かった)愛らしい物語として学生達を見せてくれたこと。
スクールカーストしんどいは確かにあるし自分も体験してきたことなので映画で観れるのは面白いけれどそろそろ違うものが観たいと思っていた。
学校あるある的に消費されない青春映画として素晴らしかったと思う。
しかし小寺さんをこういう少し別格に感じさせる見せ方をするなら彼女から影響を受け変わっていく登場人物達こそもっと丁寧に描いて欲しかった。
小寺さんに影響を受けた人物に起きる変化、確かに良い影響を受けるのは分かるけれど終盤かなりぶれたように感じた。
努力や変わっていく姿を見てくれている人はいるよと伝えたいのか頑張ったらモテる話なのかよくわからなくなってしまった感もある。
ただ、この映画は否定する気にはならず上記したハマらなかった部分がありつつも好きな所が勝った印象。
自分がもっと何かに打ち込んだ経験があったらもっと違った感想だったのかも。
