NINJAGAIDEN

スパイラル:ソウ オールリセットのNINJAGAIDENのレビュー・感想・評価

4.1
ソウXへ向けて鑑賞。

ソウシリーズはレガシーまで見て
いますが熱狂的ファンというほど
ではありません。
一番好きなのは2。

youtube等でも評判の悪いスパイラル
ですが、かなり面白かったです。

前情報でのクリス・ロック(シリーズ大ファン)
の持ち込み企画であるということ
監督がダーレン・リン・バウズマンである
ことなど楽しみでしたが、
マンネリ感を感じさせない力作だと思います。

論点として
これまでのメインの大きいゲームと
捜査パートが入り乱れる展開ではないこと

各ゲームの殺人率が高いこと

旧シリーズ要素が極めて薄いこと

がありますが
大きなゲームパートが存在しないことは
他の方の感想で気付いたことで
鑑賞中は全く気付きませんでした。
これが新鮮に感じられた点かもしれません。

各ゲームが殺害前提ではないかという点ですが、
最後までご覧になられた方なら分かる思います。

よく指摘されるアマンダの
殺人前提のゲームとは根本的に別で
アマンダはジグソウの理念に心酔しつつ
自分のような生還者(救済者)が現れるのが
認められないという精神的な弱さ故、
恐らく自分でも意図せず生還不可な
デスゲームを仕掛けていましたが、

本作品の犯人はジグソウの理念に
部分的に共感し、個人の救済(改革)ではなく
マクロな改革(救済)を行うべく実行しています。
従ってその目的達成の為の手段として
あのようなゲームになっているのも
筋が通っています。

それに対して
それでは最早ソウシリーズではない
というのは
副題がソウ・オールリセット訳ですし
他者の理想に部分的に共感して
自身の行動の基盤とするなんて
直接会ったことないにしては、
狡猾なコピーキャットであり
ある種の後継者であると思いました。

シリーズ9作目にも関わらず
本作品単体で楽しめるのも
大きな美点です。

スパイラル 2も見て見たかったのですが
ソウ Xの情報を見るに
ファンが見たいのはやはり・・・。
難しいですね。
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