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メイキング・オブ・モータウンのkissenger800のレビュー・感想・評価

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某モータウンモデル作(2006)を見たとき血管が切れるかと思うぐらいの憤りを覚えて、それは著作権の問題をクリアするためとはいえモータウンの楽曲が存在しなかった世界線で、モータウン・ヒストリーっぽい話が展開する作品だったんですけどね。
俺はそんな世界線でなんか1秒たりとも生きていたくなんかないね、絶対に。と心の底から思って、自分のなかではぐくんできたモータウン・ミュージックへの愛着が想像以上に深い、という意味なのはもちろんなのですが、え、ちょっと待ってみんな本当にこのキモチワルサを感じないものなの? 本当に? と世界への不信感でいっぱいになったんです。
原作ミュージカルの評価が高いことすら信じられないのに、映画としても俺以外に同じ意見を見たことが無く、つまりこんな「エセ・モータウン」なのに! ジェネリックにはジェネリックの良さがあるって思いこもうとしたけど、ぜんぜん違うのに! ……って感想なのが世界中で俺だけかも、っていう絶望。

はー。(思い出すだけで血圧が上がる)

よりによって「その作品」でベリー・ゴーディを演じていたジェイミー・フォックスがここに出てきたことで、あ、もう俺はあの映画を許さないとダメなんだな。
という謎感慨とともに見ていたのですが、劇中でこれでもかと言及されるファンク・ブラザーズが典型で、すべてを分かっているオマエたちのための映画だから、という構図にシビれました。
(過去のモータウン作品では彼らの功績に触れられる機会はあまりなかったのです。唯一、彼らを主題に据えた『永遠のモータウン』2002を例外として)
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