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3年目のデビューのEEのネタバレレビュー・内容・結末

3年目のデビュー(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

・日向坂46結成(正確にはけやき坂46からの改名)から、デビュー1年目を追ったドキュメンタリー。それ以前に関してはメンバーへのインタビューや、いくつかの過去映像を挿入する形で展開されていく。
大枠の流れとしては「欅坂のアンダー的立ち位置」としてスタートし、仲間と共に苦悩しそれでも前に進んでいく姿、目標とする東京ドームでのライブ開催決定までの過程を収めた映画、というもの。
→グループが好きだと映画としてというよりアーカイブとして楽しめる面はある。

・2017年の"長濱ねる兼任解除"に至るまで、「人気のなさ」や「力不足さ」を「欅坂46に対する不遇なグループ」という形で描かれていく。
→もちろんこれは間違ってはいない訳だが、丁度同じ頃、欅坂46では平手友梨奈の全国ツアー一部離脱、武道館公演中止(けやき坂公演に変更)などという状況に直面している。
→つまり「グループが立ち行かない、どん底にいる状態」だったのは欅坂46の方が実は強かったのでは…という。(特にこの時期は2期生が加入しており、グループとしての物理的な規模感も大きくなり、アンダーというより欅坂46と血を分けた別のグループというニュアンスが強くなっている)

・総じて映画、というより"「不遇」を乗り越えてデビューし夢に向かう"というストーリーに切り取ったアーカイブという印象で、けやき坂を知るためにとか、日向坂のファン歴が浅い人が歴史を知るためにとか、そういう目的で見るとちょうど良い。

彼女たちの不遇さは「サイレントマジョリティー」で強烈なインパクトを残してしまった欅坂46と比較された時生まれているのは勿論、同時に周りにいる大人たちによって作り出されているものという側面も大きく、そこを全く描いていないため、うーん。と思ってしまう。(それはアイドルドキュメンタリー全般がそうかもしれないが)
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