mstk

3年目のデビューのmstkのレビュー・感想・評価

3年目のデビュー(2020年製作の映画)
-
2020/08/07
@シネ・リーブル池袋。

映画というよりも「情報」といった感は強いが、それでも深く静かに押し寄せる感動。号泣、嗚咽ではなく上映中の2時間ずっと静かに涙を流し続けてた!実のところねるちゃんや芽実ちゃん、「青春の馬」にもさしたる思い入れはないのに。

B.L.T.にて竹中監督が語っているように日向坂46は「全員で幸せになろうとしているグループ」である事が胸を打つ訳だが、それは運営が乃木坂や欅坂で犯した過ちから学んだ結果というよりも、メンバー1人1人の強い意志の力によってそうなっているという事がよくわかる。
だからこそ個人的事情に因る(と考えられる)苦悩、例えば加藤史帆ちゃんが1回目の武道館3days前後あたりの時期(だっただろうか)しんどくて何も楽しくなかったという状況だったとか、改名前後頃だったと思うが佐々木美玲ちゃんが辞めようと思っていた事などは敢えて割愛する事で一貫性を持たせているのだと考えれば、語られなかった事についても納得できよう。

苦労や苦悩、別れなど映画の中では多くの涙が流れるが、とりわけ印象的かつ重要な涙は「青春の馬」振り入れ時のそれであろう。ある種の目醒め、覚醒の瞬間であり、『黄金の馬車』のアンナ・マニャーニや『エスター・カーン めざめの時』のサマー・フェニックスが体験する目醒め、覚醒に匹敵すると言ってしまいたい!

#3年目のデビュー
#日向坂46
mstk

mstk