菩薩

マダム・ハイドの菩薩のレビュー・感想・評価

マダム・ハイド(2017年製作の映画)
3.7
フランスの安達祐実ことイザベル・ユペールが化学実験の最中に高圧電流(落雷)を浴びたことによりドラゴンボールGTで言うところの四星龍に変身する能力を得るお話(電気エネルギーの熱変換)。極めて正しくジキルとハイドをしている…とはまるで思えないが、対称性の映画なので寒色→暖色、問題児→優等生、冷血教師→熱血指導者へと変容を遂げていく。最も捉えるべきどころは現在のフランス国内が抱える二面性なのだと思うが、そういう意味で言えば『俺のシテがやられる』、ラ・ジリ版『レ・ミゼラブル』、『憎しみ』(俺は観て無いんすけどね…)あたりの系列として観るべきなのかもしれない。とは言え突然ユペ姉が発光し出すし、人は燃えるしめちゃくちゃアホなのだが、ただ教育とは可能性の開拓であるとのメッセージは明確な物として伝わる。接点Tに親を殺された数学ヤクザみたいな説明とか、三角形がどうとかのところはゴリゴリ文系の俺には全く理解できなかったから完全に聞き逃した。
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